【熊ノ平駅】心霊スポット概略
・心霊スポット名:熊ノ平駅-くまのだいらえき
・住所:群馬県安中市松井田町
・ジャンル:旧駅・トンネル・廃線・事故
・説明:
ここに紹介する「熊ノ平駅」は、心霊スポットとしての認知度は少々低いかもしれない。過去には今や懐かしの「怨念地図:平成十七年度版」に掲載されたりもしたのだが、それでも鉄道遺産としての認識の方が強いと思われる。
しかし、それでも心霊スポットとして多少なりとも噂されるその要因は、やはり過去の悲惨な事故のせいであろう。
昭和25年に大規模な崩落事故が起き、その犠牲者の数は50名にも上ったそうだ。
現地には、その災害の犠牲者の為に「熊ノ平殉難碑」が設立されている。
殉職碑で分かる通り、犠牲者は職務遂行中に亡くなられている。
豪雨により線路上に土砂が流入し、その除去作業をしていた人々が、以降に続く二次災害で多く亡くなられたそうだ。
現地には、その犠牲者の霊が、様々なかたちで各々の無念さを表現しているそうだ。
例えるなら、上述の「怨念地図」から引用すれば「現地に立つと怒号や地鳴りがする」といった感じになる。これはまさに現地の霊が、事故当時の恐怖を現代の我々にそのまま伝えているのだろう。
犠牲者のご冥福を祈るとともに、現地に訪れた際には、その大参事を踏まえた上で、この熊ノ平駅と向き合ってほしいと願う次第だ。
以下に殉職碑の案内板を引用しておく。
・殉職碑案内板より
この殉職碑は昭和二十五年六月九日早朝突如として山くずれが起こり一瞬にして埋め去られた職員と家族五十のみたまを末永くまつるため、全国の国鉄職員から寄せられた浄財で設立されたものであります、
設立当時は線路の反対側にありましたので、参拝するためには線路を横断しなければならず危険かつ不便なので、昭和四十三年十二月に現在地に移設しました。
しかしながら現在のみたまは雨雪にさらされ誠に忍びない状態にありますので、今回ささやかながら霊堂を建立して、みたまをおなぐさめ申し上げることにした次第であります。
昭和四十四年十一月 高崎鉄道管理局
心霊スポット【熊ノ平駅】現地写真
熊ノ平駅の全景。遠くにはトンネルも見える。
線路は赤く錆びている。徐々に自然へと帰ってしまうのだろう。
「トンネル群」といった感じだろうか。
“その手”のものが好きな人にとっては、非常にそそられるのではないだろうか。
トンネルには引き付ける魅力(魔力?)がある気がする。
殉職碑の写真だ。
時に子供を抱いた女性の像が涙を流すといった霊現象も噂される。
線路脇の山々は、とても荒々しく切り立っている。
こんな山が、地鳴りとともに崩れてきたのかと思うと、恐怖感に包まれつつも、複雑な心境にさせられてしまう。
年代の古いであろうトンネルは、この様に緑に浸食されつつある印象だ。
不思議な魅力を感じずにいられない。
と同時に恐怖感も感じてしまう。
内部はなかなかの雰囲気だ。
外の空気と違い、内部は妙にヒンヤリとしていた。