【薮塚石切場跡】心霊スポット概略
・心霊スポット名:薮塚石切場跡-やぶづかいしきりばあと
・住所:群馬県太田市藪塚町
・ジャンル:史跡・廃坑
・説明:
ここに紹介する「薮塚石切場跡」は、その名から察する通り、石材の採掘現場の跡地である。その石材採掘の歴史については、現地の案内板を参考にすれば良く分かるだろう。
・案内板より引用
今から凡そ二千年前位に多くの火山活動によって堆積された軽石凝灰岩が地殻の変動で隆起し各地に露出したものが藪塚石となった。
この薮塚石は明治の中頃から小規模に採掘をしていたが、明治三十六年より薮塚石材株式会社が創立され盛んになり始めた。質はやわらかく細工もしやすく、価格も安かったので建築物の土台や塀、熱に極めて強かったのでカマドとして発売された。
大正二年に東武鉄道が敷設されると、販路も関東諸府県から長野県に至るまで藪塚石の名は広まった。当時労務者は三百五十人位であった。
しかし藪塚石の最大の欠点は水に弱く、中に小石がある事、層に割れ目が多い事などで、同質の大谷石と比べ多くの人件費がかった。質に於てだんだん嫌われていった。
そして、現在各所にこの様な大きな採掘跡を残して昭和三十年頃に閉山のやむなきに至ったのである。
採掘された末の人工的な跡は、何とも言えない独特の魅力がある。廃墟的な寂れ行く様に人々は、いろいろなイメージをわかせるのだろう。霊的な噂話も、そんな風貌から必然と言えば必然的に囁かれ始めたそうだ。しかしながら、その霊的な情報に関しては、まだ確立された物は存在していない感じがする。霊的な情報は、やはり後付的な噂でしかなく、実は単なる採掘場跡でしかないという典型的な例なのだろう。
確かにそうなのかもしれないが、それでもその雰囲気は一見の価値がある。近くに立ち寄る機会があったら、ついでに寄って損はない不思議スポットだ。
心霊スポット【薮塚石切場跡】現地写真
石切場跡へ向かう道標と案内板。
引用させて頂いた案内板だ。
程なくして石切場が見えてくる。
写真では伝わりづらいが、相当の巨大さだ。
上部がすっかりと切り抜かれ、相当量の石材が切り出されたのを物語っている。
随所にクラックが入っており、実は崩壊の危険性もある危険な現場であったりする。
そういった部分も廃墟的だ。
見様によっては、どこぞの国の神殿だか宮殿に見えなくもない。
「深夜に来たらどうなのか?」といった好奇心は、抱いたとしても実践すべきではない。外灯は無い上に、足元も決して良いとは言えない。