【腹切りやぐら】心霊スポット概略

・心霊スポット名：腹切りやぐら-はらきりやぐら
・住所：神奈川県鎌倉市小町３丁目
・ジャンル：史跡
・説明：

「北条家が集団自決した地」として非常に有名な場所。

１３３３年、新田義貞が鎌倉へ進撃し、それを迎え撃った北条氏だが敗退してしまう。
この攻めの際、鎌倉幕府の戦力のほとんどは戦死、自害などにより壊滅状態となり、結果鎌倉幕府は滅亡の道を辿る事となった。

北条高時とその一族は、この際に北条家の菩提寺である東勝寺へと逃げ込む。追い詰められた高時とその一族８７０余名は、この寺に火をつけ自決する事となる。言わば“鎌倉幕府滅亡の地”と言える。

この地では、高時らが自決した年数に相応しい格好をした霊（即ち武士）の目撃談が聞かれたりする。これだけ多くの命が、無念と共に一度に亡くなった土地であると考えれば、現代で噂されている霊的な出来事も頷けなくもない。

しかし近隣に住む方から話を聞いてみると“ただただ静かなところ”だと言う。それが近年になり、深夜に訪れる方々の騒がしい行為に、ほとほと頭を悩ませている様子も伺えた。

この「北条高時腹切りやぐら」は、“散策”程度に考え、日中の明るい時間帯に訪れるべきであろう。“歴史を肌で感じる”という意味合いで訪れるなら尚良い事と思い、最近の私の探索も、こういった考えで訪れる傾向が実は大きい。

どちらにしても、私は深夜に訪れる事はご遠慮したいと思う。もちろん一番の理由は、近所の方々に対し、それが大変失礼な行為となってしまう事なのだが、漆黒の闇を潜り抜け、その先に待ち構える「北条高時腹切りやぐら」に足を踏み入れる勇気がないのも事実だ。この地に今も残る事実は、私にはとても深く、そして重く思えてくる。

様々な意味合いで、深夜にふざけ半分で訪れる行為だけは、ご法度としたい。

腹切りやぐらを前にして。
これは２０１３年にスマートフォンで撮影したものだ。
物静かな雰囲気が何とも言えない。
ここで過去に起きた惨劇を思うと、更に複雑な気持ちになる。

その階段を進むと、腹切りやぐらの上部へとたどり着く。