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【釈迦堂口切り通し】心霊スポット概略

・心霊スポット名:釈迦堂口切り通し-しゃかどうぐちきりとおし
・住所:神奈川県鎌倉市大町6丁目
・ジャンル:史跡・トンネル
・説明:

そもそも、“心霊スポット”と呼べるかどうか疑問のある現場なのだが、多かれ少なかれ噂がないわけでもなく、また実際に訪れた際に、なかなかの雰囲気(決して霊的なものではなく、あくまでもトータル的な雰囲気)を感じたので、紹介することにする。

この辺一体は「釈迦堂ヶ谷:しゃかどうがやつ」と呼ばれ、そこから大町に抜ける道に、この「釈迦堂口切り通し」は存在する。手掘りのトンネルが見せる独得の形状が印象的であるこの釈迦堂口切り通しは、杉本城(現杉本寺)と名越、三浦方面を結ぶ重要な道であり、その構造からして軍事的にも重要視されていたと思われる。

釈迦堂ヶ谷という地名の由来は、北条泰時氏が父義時の一周忌の際に立てられた釈迦堂から付いたものなのだが、現在では釈迦堂は廃絶し、その地名だけが残ることとなる。なお、地元の人間は、この地名を「しゃかんど」と呼んでいたらしいのだが、現在でもそう呼ばれているのかは(現時点では)確認していない。

上に、「軍事的にも重要視されていた」と書いたが、要するにその名の通り割いた切り通しは、攻め上る兵士達が一方向に纏められてしまい、それを迎え撃つには絶好の地形であったという事である。即ち、この地で亡くなった人間は少なくないといえる。また、この切り通しを造る際には、幾人の犠牲者が存在したのかもしれない。トンネルの壁面には横穴が開けられ、その中に奉納された地蔵が、その事実を伝えているように思えてくる。

要するに、亡くなられた人が多く存在したと言える訳であり、そういった歴史が、時を経た現代に、心霊スポットとして着目されているのだと個人的に思えてくる。「鎌倉時代に亡くなられた武士の霊が彷徨っている」などといった噂話が、典型的なものと言えるのではなかろうか…。

なお、現地は落石の危険性から通行禁止となっている。しかし実際には、鎌倉散策として現地に訪れている観光客は存在し、私が訪れた際にも数名の観光客と思える方々が、現地の雰囲気を堪能していたのが印象的であった。

心霊スポット地図

心霊スポット動画

心霊スポット【釈迦堂口切通し】現地写真

心霊スポット:釈迦堂口切通し

この切通しはトンネル形状となっている。
時間帯が良かったのか、上部より太陽光が注がれ神々しい姿であった。
因みにこの写真は2002年に撮影されたものだ。

心霊スポット:釈迦堂口切通し

手掘り感が荒々しくも美しいし、怖くもある。
壁面には、何やら穴が掘られている。

心霊スポット:釈迦堂口切通し

掘られた穴を見てみると、この様な状態であった。
これは「やぐら」と呼ばれているものだ。
因みに鎌倉の「やぐら」は、一般的なやぐらとは違い、分かり易く説明すれば「墓地」を意味している。
「まんだら堂やぐら群」などが代表的だろうか。

心霊スポット:釈迦堂口切通し

2013年の釈迦堂口切り通しの姿。
崩壊の危険性が強くなってきたのだろう、以前にもまして厳重な柵が敷かれていた。

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