【六方沢橋】心霊スポット概略
・心霊スポット名:六方沢橋-ろっぽうざわばし
・住所:栃木県日光市瀬尾
・ジャンル:橋・自殺
・説明:
表日光連山の東端にある赤薙山。その裾野、南東斜面側に霧降高原がある。
この霧降高原には、霧降高原有料道路という自然の緑の美しい道路があるのだが、その途中の六方沢には「六方沢橋」という名の橋が架かっている。
橋の全長は約320m、逆ローゼ型のアーチ橋は遠目に見ると非常に美しく、また橋の上より望む景色も絶景だ。晴れた日ならば関東平野を望むこともできるし、また霧降高原の名の通り、時に霧に包まれ幻想的な雰囲気を作り出すこともある四季折々とても豊な表情を見せてくれる名所である。
橋の上から谷底までの落差は134m。高い所から下を見ると、よく「吸い込まれそう」などと言われるが、この六方沢橋の上から真下を望むと、正にそんな気分を味わえる。しかし実際には“そんな気分”だけでは済まされない様子だ。この六方沢橋には「自殺の名所」という裏の顔も噂されはじめている。現にこの橋より投身自殺した人も少なくなく、有名なところでは、某会社社長が2002年某日に橋の下で遺体で発見された事件は、この橋での“裏の噂”を聞く際に筆頭に挙げられる悲しいエピソードである。
人の命が多く奪われたこの橋付近では、やはり多くの霊が留まってしまうのか、現在では“心霊スポット”としても囁かれるようになってきている。具体的な情報はそう多くは無いのだが、「谷底を見ると無残な人の姿が…」といったものが典型的なパターンだといえる。また、時に霧が発生することも多い橋の上に、忽然と人の姿が現れることがあるかもしれない。霊の姿は見ずとも、人によっては得体の知れない“何か”を感じることがあるかもしれない。ひょっとすると…。
冬には白銀の世界が広がり、初夏にはニッコウキスゲが裾野を黄色く美しく染め上げる六方沢橋。この自然の美しさに、ここで亡くなられた人々が少しでも癒されていただければと願うと共に、ご冥福を心より祈るばかりである。
心霊スポット【六方沢橋】現地写真
六方沢橋の全景写真。
谷底との落差は尋常ではない。
ここから落ちれば命の保証はないだろう…そんなことをしてはいけない。
それにしても、この日は雲が多い…。
この写真の様に、時に雲に完全に支配されてしまった時もあった。
こうなると上から覗いても落差が分からなくなる。
観光スポットでもあるせいか、当日は平日にも関わらず観光客の姿もチラホラ。
谷底から雲が押し上げてくる…といったところだ。
攻めるように下から湧き上がる雲に、思わず身構えてしまっている観光客の姿が笑える。