【道了堂跡】心霊スポット概略

・心霊スポット名：道了堂跡-どうりょうどうあと
・住所：東京都八王子市鑓水
・ジャンル：史跡・事件
・説明：

事件１
現在は「大塚山公園」として地図などで掲載されているが、そこに「道了堂跡」がある。
かつて「絹の道」として栄えた時期に、道を行き交う商人や旅人、そして村内の安全を祈り道了尊を祀ったお堂だ。
１８７５年（明治８年）に鑓水の豪商達により建立されたもので、生糸商人や近隣の人々の信仰を集めて賑わったという。
かつては人々で賑わった道了堂だが、時代も近代化すると絹の道を行き交う商人の姿も減り、道了堂への参拝者も比例して減少していった。

そんななかに事件は起きた。
このお堂を守り続けていた８２歳の老婆が、行きずりの中年男性に殺害されたのである。
強盗目的の犯罪であったのだが、被害額は３００円程であったという。
昭和３８年（１９６３年）９月の事件であった。
以来、お堂を守る者を失った現地は荒廃の一途を辿り、人々はさらに近づかなくなっていった。
そして事件発生から２年の月日が経ったころ、現地ではこのような噂が囁かれ始めるのである。

「藪の中から老婆のすすり泣く声が聞こえてくる…」

事件２
上で紹介した事件より、１０年ほど経過した頃の事件だ。

某大学の助教授が、不倫の清算の為に、教え子であり不倫相手でもあった○さんを殺害。死体を八王子市郊外に埋めるという事件が起きた。
その後、その埋めた現場に被害者と思われる○さんの霊が出没したという噂が流れる様になった。

様々な出版物を調べてみると、彼女の霊を見たという人の数は十数人に及ぶらしい。
不倫とはいえ自分の愛した男性に殺されてしまって彼女は未だに浮かばれない状態にあるそうだ。

そして加害者である助教授は、妻と子供をみちづれに無理心中している。もう数十年も昔の事件である。

「土地自体が呪われているのだろうか？」と、誰もが安易に疑問を抱いてしまう東京郊外のミステリースポットだ。

２００６年に訪れた際の写真から。
石柱には道了堂と刻まれている。
しかし暗くて全く分からない…。

現地入りした当時は、何故か破壊行為が酷かったらしい。
この様に破壊された石碑はトラロープで囲われており…

道了堂跡はこの通り。
現状は階段と建物の基礎が残っているだけだ。
ここを中心に、周囲にベンチが幾つか設置されていたと思う。
そこに座りながら、いろいろと物思いに耽ったのが懐かしい。